お散歩は子ども目線で安全確保
保育園でのいろいろな活動を行いますが、そのなかでも子どもたちが特に大好きなのがお散歩ではないでしょうか。
手押し車などに乗ったり、お友達と手をつないで歩いたりしながら、保育園の外の世界を体験するお散歩に、子どもたちは興味津々です。
しかし、子どもたちを楽しませるだけでは、保育士として失格です。
いつどんなときでも、子どもたちの安全を確保することが第一の心得となります。
まずお散歩にでかける前に、同じ時間に歩いて、人通りや交通量などを確認して、お散歩のコースを決めましょう。
そしてお散歩にでかけたら、子どもたちから絶対に目を離さないことです。
子どもたちとって、外の世界は刺激でいっぱいです。
転ぶ子どももいますし、興味のあるものをみつけると思わず走ってそちらの方に行ってしまう子もいます。
大人が思ってもみない行動をすることも多いですから、常に目配りを忘れないことが大切です。
そして、歩くときは子どもの目線も忘れないようにしましょう。
大人には何でもないことでも、小さな子どもたちにとっては歩くときの障害になることがあります。
たとえば歩道の段差、道のひび割れなどで、躓いてしまう子もいます。
特に、子どもたちの先頭に立って誘導する保育士は、子ども目線で周囲を観察し、危ないところなどがあると、注意を呼びかけましょう。
また、いつもお出かけしている慣れている道の場合、つい油断してしまうことがあるので要注意です。
慣れている道でも、初めて歩く道と同じように緊張して目を配りましょう。
特に横断歩道では、なるべく早く渡れるように、子どもたちをできるだけまとめて、先頭と中央、しんがりに保育士を配置し、信号無視の自転車などにも注意して、渡りましょう。
歩道を歩くときでも、後方から自転車が来たり、急いでいる人が追い越したりするので油断は禁物です。
また、子ども同士が手をつないでいる状態で、一人が転ぶと他の子もいっしょに転びやすくなるので気をつけてあげましょう。
特に、子供同士が手をつないで走るのは危険です。
そのようなことがないように、注意を怠らないようにしてください。
子どもたちを元気づけたり、楽しくさせたりする声掛けを忘れないことも大切です。
今日は風がヒューヒューと冷たいね、おひさまの光がキラキラと降り注いでいるよなど、外の風景などを言葉にして、お散歩の風景を楽しみましょう。
お散歩におすすめの持ち物
お散歩のときに持っていくものも、しっかりと点検を!
お散歩には、転んだり汚したりしたときのための着替え、おむつとお尻ふき、ティッシュとビニル袋を忘れずに持っていきましょう。
また、寒いときや日差しが強いときは、羽織れる上着などがあると安心です。
そして、緊急時の連絡のために、携帯電話も忘れずに持っていきましょう。