なんでもや自由には良くない
保育園では、子供がお絵かきをするなど、何か自分で考えて行なうようなこともあります。
ただこのような時には、言葉かけでも気をつけないといけない言葉があります。
なんでも自由に
お絵かきを始めるときに、保育士の方がなんでも自由に描いてね、などと言うのはあまり良くありません。
一見すると、子供に自由にさせるので良いと思うかもしれませんが、実はそうではないのです。
大人でもなんでも自由に描いてと言われると、何を描いて良いか迷うこともあり、これが子供だとなおさらです。
なんでも自由などという風に促すのは、子供の想像力を制限します。
お昼ご飯に食べたい物を描いて、お父さんを描いて、などのように具体的にしてきて促してあげましょう。
・上手だね
この言葉も一見すると良い言葉に思えます。
しかし子供に上手だねと言うと、如何にしてそれに似せるかを子供は一生懸命行ないます。
そのような場合は、絵を描いたことを肯定してあげます。
一緒に描くと楽しいね、こんなに沢山描いて凄いね、見ていると楽しくなる絵だね、などと声かけするのが良いです。
過干渉な保育にならないようにする
・仲良く遊ぼうね
子供同士の喧嘩になったときは、ついよかれと思って言ってしまいます。
しかし、このように強制すると、子供は衝突を恐れて消極的になってしまいます。
喧嘩があれば口出しせずにそっと見守り、少しぐらいの喧嘩をしても、放っておくぐらいがちょうど良いです。
自分の力で解決方法を見つけて、乗り越えられるようにした方が良いです。
ただ殴ったり噛むなど、喧嘩がエスカレートしたときだけ、保育士が止めに入ります。
保育士が子供の喧嘩の仲裁に入るときは、どちらか一方の肩を持たないように気をつけましょう。
・すぐに止める
少し高いところに登ったら、危ないからと下がりなさい、などと言うのは言いすぎは良くありません。
危険から守ることは大切ですが、行動の制限をすると、子供が自分で危険な状態を判断できず何をしたら危ないか理解しません。
多少の怪我をするぐらいなら大丈夫であり、本当に危ないときだけ保育士が止めに入ります。
また、子供が靴を履くときや服を着るとき、すぐに手伝ってあげるのは、一人で何もできない子供にしてしまいます。
自分でできることは、子供に自分でさせるようにしましょう。
子供が自分で何かをできたというのは、大きな達成感を得ることとなり、とても大切です。
さらには、土を触ったりすると、汚いというのですぐに止めさせるのも良くありません。
しっかり洗えば汚れは落ちて、手は洗えば良く、服も洗えば綺麗になります。
長い間泥を触っていたら、ばい菌が付くから綺麗にしようね、などと促し自分で手を洗わせましょう。