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ぐりとぐらシリーズ

おいしい名作!

ぐりとぐらシリーズは1967年に第1作が出版され、それ以降子どもたちに愛され続けている超ロングセラーの人気絵本です。
自分が子どものころに、お父さんやお母さんにぐりとぐらシリーズを買ってもらったという思い出のある方も多いのではないでしょうか。

この絵本の主人公は、ぐりとぐらという双子の野ねずみです。
彼らはとても料理が好き。

第1作には巨大なカステラを焼くシーンがあり、子どもたちはみんなこのカステラに興味津々です。
ある日ぐりとぐらは、森の中で大きな大きな卵を発見します。
二人はこの大きな卵でカステラを作ることにしました。
仲良く歌いながらカステラが焼き上がるのを待つ二人の声を聞きつけて、森の仲間達も集まってきます。
仲間と焼き立てアツアツのカステラを食べるシーンが、とても美味しそうで楽しそう。
読み聞かせをすると、子どもたちもグッと食いついてくる名シーンです。

この絵本の作者は中川李枝子さんで、絵は山脇百合子さんが担当しています。
ちなみに、二人は姉妹です。

中川李枝子は保育士さんでした。
当時彼女が勤めていた保育園では、虎のバターで焼くホットケーキが印象的な絵本、ちびくろ・さんぼが子どもたちに大人気でした。
そこで中川さんはホットケーキより美味しいお菓子のお話を作りたいと考え、カステラが登場するぐりとぐらを創作したといいます。

ぐりとぐらシリーズの魅力

ぐりとぐらシリーズの魅力はたくさんありますが、まず中川李枝子さんの文章の歌うようなリズムと、繊細なタッチので山脇百合子さんの絵がぴったりとマッチしていること。

特に自分たちの体の何杯もある巨大なフライパンで焼き上げるカステラは、見るからにふかふかしていて、とても美味しそうです。

お料理をすることと食べることが出す気なぐりとぐらは、勤勉で働き者。
そして食べることを中心に暮らしを楽しむ心を持っているのも魅力です。

絵本を読み終わったら、お母さんといっしょに、ぐりとぐらのカステラを作ってみるのも楽しいのではないでしょうか。
ぐりとぐらシリーズの出版社である福音館書店のWebサイトでは、ぐりとぐらのカステラのレシピが紹介されています。

(参考記事)
「ぐりとぐら」のカステラをつくろう!|福音館書店

材料は卵と砂糖、薄力粉、牛乳、バターのみ。
とても素朴で立地な味わいのカステラを作ることができます。

ぐりとぐらのカステラを自分たちも食べられる!というので、子どもが喜ぶこと間違いありません。

第1作のカステラはとても有名ですが、ぐりとぐらのおきゃくさま、ぐりとぐらのかいすいよくなど、シリーズが続きます。
また、絵本を見ながら楽しく学べるぐりとぐらのあいうえおやぐりとぐらの1・2・3といった絵本も出版されています。

時代を超えても変わらない魅力をたたえた、素敵な絵本ぐりとぐら。
親から子へ、子から孫へとずっと読みつぎたい名作です。