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男性保育士の実情について

他の職種と比べても給与は低い

男性保育士は、他の職種と比べると年収は130万円ほど低いです。
勤続年数が長いと給与は上がり、役職が付くと手当てがもらえたりしますが、それでもサラリーマンなどと比べると年収は低いです。
公立・私立どちらの保育園でも、初任給は低いと15万円となり、年収はやはり低いと200万円台からのスタートとなります。

ただ目標を持って保育士を目指すと、給与アップも可能です。
・早くから主任や園長などを目指す。
・若い30歳未満ならば、公立保育園を目指す。
・バス運転手やジムなどを兼務し、手当てや基本給アップをする。
・給与や基本給の高い保育園に行く。

このようにあり、やはり給与アップを目指すなら、早くから明確にどうするか目標を持つべきです。
ちなみに、もしも保育士から他の職種に転職をしたいとなるなら、保育士しか経験がないという方は、自主的に仕事をしていかないとならない、会社員や営業職は難しいです。

男性保育士のニーズは少ない

男性保育士の数は年々少しずつ増えてはいますが、保育園としてのニーズは少ないです。
これは女性主体の職場であること、積極的に男性を採用する保育園が少ないこと、保育士未経験の男性は女性職員から敬遠されやすいことなどが理由です。
また一時期男性保育士の園児に対するわいせつ事件があったこと、また女児を持つ保護者が警戒することもあり、これもニーズを少なくしています。

保育士として資格を持っている男性は、2017年現在で全国に6万人ほどいますが、その中で実際に保育士として仕事をしているのは、30%ほどです。
これには上記のニーズが少ないというのと、他の職種と比べて給与が低い、採用のハードルが高いなどが関係しています。

そして勤続年数を見ると、男性保育士は平均して4.7年と、女性保育士の8年と比べて短くなっています。
給与が低いことで将来に不安が残る、結婚や出産のタイミングで辞めるなどの理由があるようです。
また、保育園で働くとすでに園長はいますので、長く働いても役職がつかないこともあり、これも離職を促してしまいます。
ただ、保育園に男性保育士が1人しかいないという園も多く、将来の園長候補という場合もあります。

・男性保育士を歓迎する声もある

男性保育士がいると、子供がワイルドな遊びができるので良いという保護者からの声もあります。
女性保育士と男性保育士が混ざっている園の方が、バランスが取れてて良いという声もあります。
またパソコンに強いような男性保育士だと事務として頼りにされることもあり、他の園を開園するときのために、主任保育の勉強をしてもらっているような場所もあります。
保育園では特に男性保育士は少ないので、有能な方だと頼れる存在となるようです。