子どもが集中しないのはなぜ?
保育では時間によって、さまざまな活動を行います。
一つの行動から次の行動へと、スムーズに移っていければ楽なのですが、なかには子どもたちが、次の行動へと注意を向けずにほかの遊びを始めたりして、うまくいかないこともあるのではないでしょうか。
こんなときにに、子どもたちを叱ってもあまり効果はありません。
そんなときは、手遊びを上手に使うことをおすすめします。
まず、次の行動へと移るときに、子どもたちが集中してくれないのはなぜなのか?を考えてみましょう。
それは、子どもたちが楽しいと感じていないからです。
子どもたちは楽しいことがあれば、それに集中しますし、先生の話もきちんと聞くことができます。
しかし、つまらないと感じたら、集中できませんし、先生の話も耳に入ってきません。
子どもたちにつまらないと感じさせない工夫をしましょう。
こんなときはこの方法で注目を集めよう!
まず、絵本の読み聞かせを行うときに、子どもたちの意識をこちらに向けるときに、手遊びを活用しましょう。
読み聞かせを行うときに、行う手遊びを決めておき、読み聞かせ前にみんなで手遊びをする習慣をつけてはいかがでしょうか。
子どもたちは、あ!この手遊びが始まったから、次は絵本だな!と、すぐに理解できるようになります。
そして自然と、先生のところに集まってきてくれます。
お散歩に出かける前も、手遊びを取り入れてみましょう。
お散歩に出かける前に帽子をかぶったり、順番に整列したりする準備で手間取っていませんか?
準備ができたら列に並んでくださーい!と指導しても、子どもたちはなかなか言うことを聞いてくれません。
なぜなら、何もせずに待っているのはとても退屈だからです。
そんなときに、準備ができたら手遊びをするという習慣をつけておくと、退屈な待ち時間が楽しい遊びの時間に早変わりします。
そして、手遊びがしたいから、早く準備を終わらせようという気持ちになるのです。
お昼寝のときも、ぐずぐずする子や、遊んでしまう子どもが多いのではないでしょうか。
食後の歯磨きやお着替えの指示を出しても、なかなか効果がありません。
こんなときは、子どもたちの注意を向けるために、楽しい雰囲気を演出しましょう。
楽しい歌を歌ってみてください。
お歌が始まった!と子どもたちはよろこんで保育士のところに集まってきます。
こうして注意が保育士に向いたら、手遊びを始めて、お昼寝のグループ分けをしていきます。
こうすれば、○○しなさい!とか、早くしなさい!などと指示しなくても、自然とお昼寝の時間へと移行することができます。
子どもたちは楽しいことが大好きで、つまらないことがきらいです。
子どもたちにつまらない思いをさせない保育を考えてみませんか。
そうすれば、何事もスムーズに運びますし、保育士も楽しみながら保育ができるのではないでしょうか。