隠されたアイテムを探そう!
ミッケ!シリーズは、1991年に出版されたアメリカの絵本。
日本では糸井重里さんが翻訳を手がけて出版されおり、日本の子どもたちにも大人気の捜し物を楽しむ絵本です。
この本の魅力は何といっても写真の内容です。
細部までていねいに作られたジオラマが写真撮影されおり、ジオラマの世界に隠されている、さまざまなアイテムを探していく絵本です。
子どもだけでも楽しめますし、親子で一緒に探しっ子するのもとても楽しいです。
隠されたアイテムはなかなか見つけにくく、大人でも物足りなく感じることはありません。
このシリーズに慣れ親しむことで、ものの名前を覚えたり、数字に興味がでたりと、子どもの好奇心を養うことができます。
凝りに凝った手作りのジオラマは、何度見ても飽きることがありません。
精巧なジオラマは何度見ても飽きない!
ミッケ!シリーズは全8巻ですが、あまりの人気のために続編が企画され、チャレンジミッケ!シリーズやちっちゃなミッケ!シリーズなども刊行されています。
第1作のミッケ!は、おもちゃ箱のジオラマ写真の本です。
水鉄砲やカウボーイハットなど、おもちゃ箱に隠れている、さまざまなアイテムを探しましょう!
作者がアメリカの人ですから、日本では馴染みの少ないへらじかやカウボーイハットなども登場し、小さな子どもには、それはどんなもの?とわからない名前もあります。
しかし、それも含めて、おもしろいのです!
ミッケというタイトルは、糸井重里さんがつけたものです。
原題はI SPYなのですが、スパイするという日本語がしっくりとこないと感じた糸井さんが、かくれんぼで鬼の子が見っけ!と隠れている友達を見つけたときにいう言葉を選んだそうです。
写真に隠されたアイテムを探し出したときは、思わず見っけ!と声に出してしまいそうな、すてきなタイトルではないでしょうか。
ミッケ!シリーズはこのほかにもびっくりハウス、クリスマス、ミステリー、ファンタジー、ゴーストハウス、宝島、学校など、さまざまな舞台が登場します。
子どもたちは、さまざまな世界で、隠されたものを探すのに夢中になることでしょう。
普通の絵本では、ストーリーがあるので、どんどん読み進めていきますが、ミッケ!シリーズの場合は、1ページごとにじっくりと写真を眺めて、捜し物をします。
ここが、他の絵本とまったく異なる点です。
また、子ども向けの明るいテーマのものもあれば、ゴーストハウスやこわーい夜など、ダークなテーマのものもあります。
作者のジーン・マルゾーロ氏は、物語の世界観を作りに当たり、子どもの好みそうなものをマーティグして登場させることはしないと述べています。
自分の世界観を大切にする作者だからこそ、世界の人達が魅了され、長くシリーズ化されているのではないでしょうか。